資本性借入金

資本性借入金とは

金融機関が企業の財務状況を審査する際に、負債ではなく資本とみなすことができる借入のこと。たとえば、債務超過に陥っている企業に対し、借入の一部を資本として見ることで債務超過が解消され、金融機関は新たに融資を実行しやすくなる。これにより、中小企業の資金繰りを一時的に緩和する。

資本性借入金

 

 

 

 

 

 

「資本性借入金」の積極的活用
平成23年11月22日、金融庁においては、「資本性借入金」の積極的な活用を促進することにより、東日本大震災の影響や今般の急激な円高の進行等から資本不足に直面している企業のバランスシートの改善を図り、経営改善につながるよう、金融検査マニュアルの運用の明確化を行っています。

【明確化後】
条件を直接明記
◆償還条件:5年超
◆金利設定:「事務コスト相当の金利」の設定も可能
◆劣後性:必ずしも「担保の解除」は不要

「資本性借入金」の積極的活用のメリット
既存の「借入金」を「資本性借入金」の条件に合致するように変更することにより、
メリット1 資金繰りの改善⇒長期の「期限一括償還」が基本であり、資金繰りが楽に!
⇒業績連動型の金利設定が基本であり、業況悪化時は金利を低く!

メリット2 金融機関から新規融資が受けやすい⇒「資本性借入金」を資本とみなすことで、財務内容が改善されるため。

資本性借入金は、2013年3月末期期限の中小企業金融円滑化法の出口戦略の一環により、今後も積極的に活用されていく可能性があります。中小企業金融円滑化法を適用されている企業は、金融機関による対応がより厳しくなることが予想されていますので、出口戦略などの具体的な対応を検討していく段階にあるでしょう。

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